2劇場同時上演!

2劇場を題材にしたひとつのストーリーを
キャストが移動しながら上演します!

作・演出:堤 泰之

2023年7月13日(木)~7月23 日(日)

新宿シアタートップス/紀伊國屋ホール

news

お知らせ

役柄紹介のお知らせ

各キャストが演じる役柄について、簡単な紹介文を追加いたしました。

詳細はこちらから

update 2023.5.28

1次選考決定のお知らせ

1次先行(抽選)にてチケット発売が決定致しました。
本日5月25日20時より6月4日まで1次先行受付を行います。
(抽選結果:6月7日)

詳細はこちらから

update 2023.5.25

comic

漫画

update 2023.5.8

introductions

はじめに



演劇人にとってまず上演したい劇場の一つが演劇のメッカである新宿シアタートップス。 それが叶うと、次は目の前の紀伊國屋ホールで上演すること。 この流れは一つの夢でもあります。 この企画はその演劇人たちの思いをそのまま脚本にし、両劇場自体がストーリーの舞台になっています。 演劇ユニット「デニスホッパーズ」の主催・作・演出・主演の柏木幸太郎の公演が2時間後に新宿シアタートップスで初日を迎えようとしている。 同じ日時で紀伊國屋ホールではアングラ絶叫劇団「天空旅団」が2時間後に幕を開けようとしている。 そのまさに開演2時間前、「デニスホッパーズの柏木幸太郎と天空旅団の星川光は同一人物らしい」という記事がネットで拡散する。 柏木はどうしても紀伊國屋ホールの舞台に立ちたいと星川光という名前で天空旅団のオーディションを受け合格した。 ところが、デニスホッパーズの公演と天空旅団の公演との上演日時がまったく被っていた。そこで柏木はデニスホッパーズの脚本を書き換え、自らが両方に出られるように画策した。 このことがバレたことにより両劇場で様々な軋轢が生まれる。 登場人物たちそれぞれの演劇に対する思いや覚悟が見え隠れし、 この作品は、演劇人と呼ばれる、滑稽で、生意気で、世間ずれしていて、ひたすら真っすぐな人たちを描いています。

system

紀伊國屋ホールと新宿シアタートップスの2劇場で起きた出来事を、実際に2劇場を使って上演するストーリー。 この2劇場を同時に開演し、23名のキャストが本番中にそれぞれの劇場の外を通って往き来しながらストーリーを完結させます。 脚本自体が紀伊國屋ホールで上演する劇団「天空旅団」と新宿シアタートップスで上演するユニット「デニスホッパーズ」の初日の開演2時間前という設定で、キャストが両劇場へ行かざるを得ないストーリーになっています。 「客席には誰もいない開演2時間前」という設定でもあるので、各キャストはほとんどが客席から出て行き、もう一方の客席から舞台へと上がります。 紀伊國屋ホールも新宿シアタートップスも各ビルの4階にあります。 両劇場ともエレベーターがお客様と共有なので、キャストは使えません。 ですので、各キャストは4階から1階へ階段で降り、道路に出てもう一方の劇場へ行き、また階段で4階まで上がり、客席から舞台へ上がります。 このようにキャストが往復の移動を繰り返しながら物語は進みます。

history

この企画は2005年にスタートしましたが、当時より、紀伊國屋ホールとシアタートップスという劇場は演劇のメッカとして人気を博していました。 この人気両劇場を同時期に押さえるというのは至難の業で、それに3年を要し、2008年7月に初演を上演いたしました。 全キャストが真夏の炎天下のもと、両劇場を芝居をしながら走ったり歩いたりして往き来し、どちらか一つの劇場でしか観れないお客様は「今、向こうの劇場では何が起きているんだろう」と思いながらのご観劇となりました。 「どちらか一つの劇場を観ても面白い!両劇場を観たらもっと面白い!」キャストが移動するということだけではなく、「演劇とは何か?」「演劇人の生き様や思いとは?」堤泰之脚本の素晴らしさが両劇場を包み込みました。 当時「この作品を3年間続ければ演劇界に革命がおきる」とまで言われましたが、残念なことに、翌年の2009年、シアタートップスが閉館となりました。 時を経て、2021年、本多劇場グループによって新宿シアタートップスは復活いたしました。 頓挫してから15年目にして『ダブルブッキング!』を上演する運びとなりました。 今回は両劇場の全面協力を得ての上演となります。 両劇場の昔話や逸話も出てきます。 演劇のメッカであるこの両劇場でしかできない脚本であり、改めて演劇人の熱い思いがスタートします。

cast

キャスト

Appearance
rate

出演比率

毎公演、全キャストが両方の劇場を往き来するのですが、
各役がどちらの劇場にどれくらいの比率で登場するのかを表しています。
ご参照ください。

キャスト

 

新宿シアター
トップス

紀伊國屋
ホール

野澤祐樹

as 柏木幸太郎/星川 光

50%

50%

佐伯 亮

as 武田陽介

10%

90%

芹沢尚哉

as 長谷部国明

80%

20%

堀田怜央

as 菅 紀之

30%

70%

菊池泰生

as 安藤正隆

70%

30%

里内伽奈

as 豊原仁美

90%

10%

関根優那

as 船山千尋

10%

90%

糸原 舞

as 五反田マコ

20%

80%

高橋紗良

as 杉村晴子

50%

50%

渡部将之

as 赤羽銀次

20%

80%

竹尾一真

as 瀬田亮治

50%

50%

チャン・ユジュン

as チン・ツーイー

10%

90%

水谷あつし

as チャーリー若松

20%

80%

山岡三四郎

as 松岡 潔

80%

20%

海老沢英紀

as 磯部謙作

10%

90%

小林和也

as 沼袋沼男

20%

80%

小林祐真

as 森 一郎

90%

10%

磯崎美穂

as 大場奈津美

95%

5%

美波花音

as 柴さゆり

60%

40%

堀江あや子

as 津山和代

20%

80%

竹本かすみ

as 三ツ木啓子

50%

50%

久保田秀敏

as 藤崎竜一

35%

65%

story

あらすじ

新宿シアタートップスのあらすじ

演劇ユニット「デニスホッパーズ」新宿シアタートップス

「デニスホッパーズの公演は中止だ!!」ネタ元はネットへの書き込みだった。『天空旅団』の星川光という役者が、実は『デニスホッパーズ』の主宰・柏木幸太郎だという情報を見つけてしまったことから、両公演へのダブルブッキングが発覚。当然のようにデニスホッパーズの役者たちは怒って帰ってしまった。すでにセットがバラされてガランとした舞台上で、柏木は静かに「公演はやる!」と言い、紀伊國屋ホールへと向かう。天空旅団の新人女優・柴と花屋の安藤を連れて急いで帰って来た柏木。それを追ってきた上谷。そこに天空旅団のベテラン男優たちが乗り込んで来て、柏木を非難し始める。柏木とデニスホッパーズを立ち上げ、公私共に支えてきた主演女優の豊原が、「天空旅団の公演を降りるなら、役者たちを連れ戻す」と条件を出す。柏木の下す決断とは…そして花屋の安藤が現れて…

紀伊國屋ホールのあらすじ

劇団「天空旅団」紀伊國屋ホール

結成22年目の老舗劇団『天空旅団』。主宰の雨宮が3年前に他界してから観客動員数が伸び悩んでいる。雨宮を慕っていた看板男優・藤崎も劇団を去った。雨宮の死後、何度も繰り返されてきた追悼公演も今回が最後。そこに一人の若者がオーディションに合格した。星川光。星川は劇団『デニスホッパーズ』の主宰・柏木幸太郎と同一人物だった。同日同時刻、紀伊國屋ホールと新宿シアタートップスで公演が重なっている。ダブルブッキングを承知で公演に参加していることを知ったデニス・ホッパーズの役者たちはゲネプロをボイコット。柏木は天空旅団の若手に出演を依頼する。雨宮イズムに心酔する天空旅団のベテラン男優たちは「芝居をナメるな!」と激怒する。しかし柏木は、憧れの紀伊國屋ホールの舞台に立ちたかった。そしてどちらの公演も成功させたかった。そんな強気な柏木のもとに花屋の安藤が現れて…

【ユニットと劇団】

(文責:堤泰之)

演劇ユニット「デニスホッパーズ」

1990年代、小劇場界に大きな変革の波が訪れました。その内容について簡単に整理しておきます。

  • 劇団の崩壊とユニットの誕生…固定メンバーで半永久的に活動を行う「劇団」に対して、「ユニット」は基本的に一公演限りの付き合い。人間関係のわずらわしさから解放され、新しい出会いによって受ける刺激を優先させた「ユニット」だが、集団で表現を熟成させるという意味ではマイナス面も。
  • 大きな声で喋らない…長らく常識とされていた、腹式呼吸をベースとした発声法の消滅、あるいは軽視。これには、「日常を描くリアルな芝居」と言われる作風が増えたことが影響している。
  • 三谷幸喜の商業的な成功…これはものすごい事件でした。バイトに明け暮れて貧乏は当たり前と思ってた若者達が、芝居で飯が食えるかもしれないと思い始めたのですから。
  • 親や友達に理解してもらえる…わかりやすくて笑えて泣けてという作品が主流になったことで、チケットが売りやすくなった。そして役者は「河原乞食」ではなく、「夢を持って生きる若者」として社会的に認められるようになった。

2000年以降、これらの流れはさらに加速しています。極めて健康的だと思います。まっとうな道を歩んでいるのかもしれません。しかしなんだかまっとうすぎて、つまらないような、悔しいような、複雑な気分の今日この頃です。

劇団「天空旅団」

1980年代、私が学生の頃は「天空旅団」のような劇団がいっぱいありました。
今の若い人にはイメージしづらいかもしれないので、その特徴を挙げておきます。

  • 舞台設定は時空を超えている…台本のト書きの一行目には、「どこでもない場所」とか、「核戦争によって滅びた世界」などと書かれていたりする。
  • 登場人物が多国籍…例えば吉原の花魁「お松」と、ローマの貴族「トッティ」と、「忠犬ハチ公」が並んで記されていたりする。
  • 基本的に前を向いて喋る…観客にセリフをぶつけろとか、声を当てるんだ、などと演出に言われる。
  • テンションの高さを競い合う…舞台上でいかに狂えるかが、いい役者の証なのだと、技術のない先輩に言われ続ける。
  • 役者のほぼ全員、稽古中に声が枯れる…言葉の意味じゃなく熱を伝えるんだなどと演出に言われた結果、喉をしめた無理な発声をしてしまう。
  • スローモーションの多用…大仰な音楽とスモークと照明によって、演劇やってる感を盛り上げる。オープニングやエンディングでは鉄板の演出。
  • カーテンコールで何故か役者が客席を睨みつける…意図はよくわからない。
  • 親や友達に理解してもらえない…河原乞食だから当然である。

まだまだ挙げればきりがないのですが、今思えばあり得ないことだらけです。
馬鹿にして笑い飛ばすのは簡単なのですが、なんだか寂しいような、もったいないような、複雑な気分の今日この頃です。

schedule /

ticket

劇場スケジュール / チケット購入

劇場

新宿シアタートップス

〒107-0052
東京都新宿区新宿3-20-8
WaMall TOPS HOUSE
ビル4階
03-6457-4083
(ロビー主催者直通/公演期間のみ)

紀伊國屋ホール

〒160-0022
東京都 新宿区 新宿3-17-7
紀伊國屋書店新宿本店4F

03-3354-0141

2023年
7月13日(木)~7月23 日(日)

2劇場同時上演

7月 13日
(木)
14日
(金)
15日
(土)
16日
(日)
17日
(月・祝)
18日
(火)
19日
(水)
20日
(木)
21日
(金)
22日
(土)
23日
(日)
13:00 休演日
14:00
18:00
19:00
  昼公演 夜公演
7月13日
(木)

19:00
7月14日
(金)

19:00
7月15日
(土)

13:00

18:00
7月16日
(日)

13:00

18:00
7月17日
(月・祝))

13:00

18:00
7月18日
(火)
休演日
7月19日
(水)

19:00
7月20日
(木)

19:00
7月21日
(金)

14:00

19:00
7月22日
(土)

13:00

18:00
7月23日
(日)

13:00

チケット
新宿シアタートップス
  • 8,000 (税込)
紀伊國屋ホール
  • S席 7,000 (税込)
  • A席 5,500 (税込)
  • 全席指定
  • 未就学児入場不可
  • 受付開始は開演45分前、開場は開演30分前です。
  • 開演時間を過ぎてからのご来場は、ご指定のお席にご案内出来ない場合がございます。

1次先行(抽選)

2023年
5月25日(木)20:00
~ 6月4日(日) 23:59

抽選当落日:6/7(水)

※A席の販売は一般発売からのみとなります

一般販売(オープン/先着)

2023年
6月17日(土) 12:00 ~

  • 電話で購入

    オペレーター
    平日10:00~18:00

オフィシャル先行(抽選)

受付終了

2023年
5月9日(火)20:00
~ 5月21日(日) 23:59

抽選当落日:5/24(水)

※A席の販売は一般発売からのみとなります

staff

スタッフ
作・演出
堤泰之
脚本協力
塩塚晃平
太田善也
音楽
楠瀬拓哉
伊 真吾
美術
本江義治
照明
阿部典夫
音響
山本浩一
舞台監督
坂野早織
演出助手
稲葉佳那子
美術助手
矢吹百合子
舞台監督助手
三輪 学
演出部
松澤太陽
飯田真麻
田中 完
大道具
保坂史朗
ヘアメイク
吉森香織
カメラマン
園田昭彦
宣伝美術
田中しおり
協力
相墨光明
宮島一規
劇場協力
前田利昌(紀伊國屋ホール)
本多愼一郎(新宿シアタートップス)
筒井未来(新宿シアタートップス)
宣伝
雲林院康行
佐藤知子
山内早紀
宣伝協力
吉田祥二
北村隆行
制作協力
北川仁志
制作
志岐光瑠
プロデューサー
難波利幸
助成
公益財団法人東京都歴史文化財団
アーツカウンシル東京
【芸術文化魅力創出助成】
企画・製作
エヌオーフォー

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ツイッター

Q&A

『ダブルブッキング!』Q&Aのコーナー
2劇場同時上演とはどういうことですか?

その名の通り2つの劇場で起きた出来事を、実際に2つの劇場を使って上演いたします。2つの劇場を同時に開演し、全キャストが公演中にそれぞれの劇場を往き来いたします。

お客様も移動するのですか?

お客様は移動しません。どちらか一つの劇場でご観劇いただきます。移動するのは出演者だけです。お客様にはどちらかの劇場のチケットをご購入いただき、ご指定のお座席にてご観劇いただけます。

両方見ないとストーリーはわからないのですか?

片方の劇場だけでも充分にストーリーをお楽しみいただけますが、両方ご観劇いただければ2倍も3倍もお楽しみいただけます。

どっちの劇場から観たらいいですか?

どちらの劇場からご観劇いただいても大丈夫です。片方を見ないと物語がわからないということはございません。

どちらかの劇場にしか出演しないキャストはおられますか?

いえ、全キャスト、両方の劇場に必ず1度は登場いたします!両劇場のキャストの出演する割合はHP内の出演比率をご確認ください。

チケット代に違いがあるのはなぜですか?

新宿シアタートップスと紀伊國屋ホールでは座席数が異なります。新宿シアタートップスの方が座席数が少ないのでご観劇いただく人数が少なくなります。今回は新宿シアタートップス全席をSS席、紀伊國屋ホール前席をS席、後席をA席という考え方になります。※A席の販売は一般販売からです。

同じ日時で両劇場の公演をいっぺんには観れないということですね。

そうです。どちらかの劇場でご観劇いただき、別の日時でもう一方の劇場をご観劇いただくということになります。チケットご購入後の返金・交換はできませんのでお間違えのないようお気をつけください。

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