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あらすじ
新宿シアタートップスのあらすじ
演劇ユニット「デニスホッパーズ」新宿シアタートップス
紀伊國屋ホールのあらすじ
劇団「天空旅団」紀伊國屋ホール
【ユニットと劇団】
(文責:堤泰之)
演劇ユニット「デニスホッパーズ」
- 劇団の崩壊とユニットの誕生…固定メンバーで半永久的に活動を行う「劇団」に対して、「ユニット」は基本的に一公演限りの付き合い。人間関係のわずらわしさから解放され、新しい出会いによって受ける刺激を優先させた「ユニット」だが、集団で表現を熟成させるという意味ではマイナス面も。
- 大きな声で喋らない…長らく常識とされていた、腹式呼吸をベースとした発声法の消滅、あるいは軽視。これには、「日常を描くリアルな芝居」と言われる作風が増えたことが影響している。
- 三谷幸喜の商業的な成功…これはものすごい事件でした。バイトに明け暮れて貧乏は当たり前と思ってた若者達が、芝居で飯が食えるかもしれないと思い始めたのですから。
- 親や友達に理解してもらえる…わかりやすくて笑えて泣けてという作品が主流になったことで、チケットが売りやすくなった。そして役者は「河原乞食」ではなく、「夢を持って生きる若者」として社会的に認められるようになった。
劇団「天空旅団」
- 舞台設定は時空を超えている…台本のト書きの一行目には、「どこでもない場所」とか、「核戦争によって滅びた世界」などと書かれていたりする。
- 登場人物が多国籍…例えば吉原の花魁「お松」と、ローマの貴族「トッティ」と、「忠犬ハチ公」が並んで記されていたりする。
- 基本的に前を向いて喋る…観客にセリフをぶつけろとか、声を当てるんだ、などと演出に言われる。
- テンションの高さを競い合う…舞台上でいかに狂えるかが、いい役者の証なのだと、技術のない先輩に言われ続ける。
- 役者のほぼ全員、稽古中に声が枯れる…言葉の意味じゃなく熱を伝えるんだなどと演出に言われた結果、喉をしめた無理な発声をしてしまう。
- スローモーションの多用…大仰な音楽とスモークと照明によって、演劇やってる感を盛り上げる。オープニングやエンディングでは鉄板の演出。
- カーテンコールで何故か役者が客席を睨みつける…意図はよくわからない。
- 親や友達に理解してもらえない…河原乞食だから当然である。