STORY
あらすじ
昭和40年代の東京
文化人類学の教授である城戸崎裕介(中尾)は妻・志穂(山像)娘・裕子(磯部)そしてお手伝いの寺井昌子(松岡)と平穏な日々を送っていた。志穂の従姉弟の西岡高志(満田)とその妻・桐子(朱夏)が裕子に持ってきた有本春生(玉木)との見合い話にもまあまあ乗り気な城戸崎夫婦だった。
そこに心中騒ぎを起こした作家、大門基彦(八代)が訪ねてくる――「紹介したい男がいる」と。やってきたのは坂幹人(三津谷)。そしてまた、導かれるようにやってくる一人の女――澤野麻巳(奥山)。
一つ屋根の下に集う者たちの糸が、少しずつ少しずつ絡まり出す……。
演出に劇団リリパットアーミーII座長・わかぎゑふ氏、主要キャストに西瓜糖は二回目の出演となる三津谷亮氏、初参戦の中尾隆聖氏らを迎え、ある家族と家族を求める者たちの姿を静かにたおやかに描きます。
わかぎゑふ氏と脚本家秋之桜子は今回が初の組み合わせ。秋之(山像かおり)がわかぎ作品の大ファンであることから念願かなっての実現。細やかな世界を描き出しながらも人の持つおかしみを忘れないわかぎ氏の演出と手堅いスタッフ、色とりどりのキャストにより、どのような「刺繍」が生まれ、皆さまの心にどう刺さるのか……是非、劇場でご覧ください。