CAST
葛飾北斎西岡 德馬
お栄雛形 あきこ
鳥居耀蔵寺西 拓人
時太郎廣瀬 智紀
シーボルトアイル・シオザキ
西村屋与八・高井鴻山瀬尾 タクヤ
りん花 音
柳亭種彦水谷 あつし
ABOUT
『新 画狂人北斎』-2025-
今回の『新 画狂人北斎』は、これまでの脚本をゼロにし、新たに新作として上演いたします!
これまでに登場しなかった、鳥居耀蔵、シーボルト、西村屋与八、りんが登場します!
そのことで、葛飾北斎を中心に、これまでのお栄、時太郎、高井鴻山の物語も新しくなります!
絵に魂を捧げ、「まだまだ足りねえ」と生涯探究し続けた絵師葛飾北斎(西岡德馬)。水野忠邦の天保の改革の下、目付や南町奉行という要職に就いた鳥居耀蔵(寺西拓人)。青年時代からずっと北斎の絵に惹かれ、憧れを持っていた北斎に立場上牙を剥き始める。お栄(雛形あきこ)に支えられながら北斎は全く意に介さず、シーボルト(アイル・シオザキ)とも親交を深める。孫の時太郎(廣瀬智紀)のヤンチャぶり、親友柳亭種彦(水谷あつし)との友情、商魂たくましい西村屋与八(瀬尾タクヤ)、お栄に人生を助けられたりん(花音)。すべてに耀蔵は手を下していく。高井鴻山(瀬尾二役)との出会いで心を研ぎ澄ます北斎。耀蔵の心根は北斎の人間や生き方に魅力を感じながらも厳しく市中の取締りを行い、それは度を越し、とんでもない行動を起こしていく。絵を描くことにしか興味のない北斎の生き様は、時には人を傷つけ常軌を逸しているようにも思われるが、その人間力の魅力と奥深さがまわりを惹き付けていく。
人の幸せとは何なのか。
北斎と耀蔵の生き様は現代の世に突き刺さります!
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葛飾北斎
江戸時代後期の浮世絵師。化政文化を代表する1人。代表作は『富嶽三十六景』や『北斎漫画』。東京都墨田区、長野県小布施町がゆかりの地である。当時では考えられない90年に及ぶ人生を全うし、生涯に3万点を超える作品を発表した。1人の絵師が描いたとは思えないほど画風の違いが見られる。画号の改変の多さ、数多くの引越し等の奇行でも知られるが、ヨーロッパの芸術家に大きな影響を与えた北斎は世界における評価が高い。そして、その陰には娘のお栄の存在があったことは言うまでもない。
1960年、ウィーン開催の世界平和評議会の席上において、世界の文化巨匠として顕彰 された。
1998年にはアメリカの雑誌『ライフ』で「この1000年でもっとも偉大な業績を残した 100人」として、日本人でただ1人選ばれた。
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葛飾北斎のことば
『七十年前画く所は実に取に足ものなし
七十三才にして稍禽獣虫魚の骨格草木の出生を悟し得たり
九十才にして猶其奥意を極め
百有十歳にしては一点一格にして生るがごとくならん』70歳より前の作品において取るに足るようなものはなかった。
73歳になってようやく禽獣虫魚の骨格や草木の出生のいくらかを悟り得た。
努力を続けることで86歳になれば益々進化し、90歳で画の奥義を極め、100歳になれば神妙の域に到達するだろう。
百何十歳になれば一点一格がまるで生きているかのように描くことができるだろう。
PROFILE
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西岡 德馬 TOKUMA NISHIOKA
1946年10月5日生まれ、神奈川県横浜市。
1970年に劇団文学座に入座。多くの舞台で主演を務め代表的な役者となるも、1979年に退座。1989年、40歳でつかこうへい演出の舞台「幕末純情伝」に主演し、新境地を開拓。続く蜷川幸雄演出の舞台「ハムレット」「天保十二年のシェイクスピア」でもその存在感を知らしめる。1991年には一世を風靡したドラマ「東京ラブストーリー」でヒロイン・赤名リカの不倫相手の上司役に抜擢され、一躍脚光を浴びる。以降、圧倒的な演技力と作品に深みをもたらす存在感で幅広く活躍。近年はバラエティー番組でお笑い芸人のネタを全力で披露するなど、コミカルでユーモアあふれる人柄も広く知られるようになる。
近年の主な出演作として、舞台「メタルマクベスdisc1」「プラトーノフ」「クイーン・エリザベス」「魍魎の匣」「RED&BEAR ~クィーンサンシャイン号殺人事件~」「HELI-X」、映画「関ケ原」「娼年」「ヌヌ子の聖★戦 〜HARAJUKU STORY〜」、ドラマ「過保護のカホコ」「小説王」「リカ」「家政婦のミタゾノ」などがある。2020年、芸能生活50周年記念シングル「だろ?」で歌手デビューを果たした。戦国スペクタクル・ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」戸田広松役が、Disney+「スター」にて独占&大ヒット配信中!
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雛形 あきこ AKIKO HINAGATA
1992年ドラマで女優デビューしたのち、1994年にフジテレビビジュアルクイーンに選ばれ、1996年には第33回ゴールデン・アロー賞グラフ賞を受賞。ドラマ等で活躍する一方、人気バラエティ番組「めちゃ²イケてるッ!」(めちゃイケ)では22年に渡りレギュラーとして出演。現在もドラマ・映画・舞台など幅広く活躍している。
Opening Commet
またお栄として北斎と共に生きることが出来るのを幸せに思います。
北斎を愛し尊敬したお栄は、どんな人生を過ごしていたのか。またより深く掘り下げ、皆さまにお伝え出来ればと思います。
絵を描く、この事だけに一生をかけた親子の生涯はまだまだミステリアスで魅力に溢れています。
その人生をどれだけ表現する事が出来るのか、今から楽しみです。
是非、「新 画狂人北斎」-2025-に足を運んでいただけたら嬉しいです。
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寺西 拓人 TAKUTO TERANISHI
1994年12月31日生まれ、神奈川県出身。O型。
近年は俳優として、ドラマや舞台で活動し、timelesz projectを経て本年2月、timeleszに加入。5月より始まったミュージカル「ダンス オブ ヴァンパイア」にアルフレート役として出演中。6月からはtimeleszのアリーナツアー『We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 〜FAM〜』が開催される。主な出演作にドラマ:「ラーメンD 松平國光 Season1」「離婚弁護士 スパイダー」シリーズ、「情事と事情」、舞台:「HERO」、「カリズマ」、「RUN TO YOU」、「The Agent」、「FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜」、劇団☆新感線「ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜」、「バイ・バイ・バーディー」、「四月は君の嘘」、「マイ・フェア・レディ」、「Endless SHOCK」などOpening Commet
日本人なら誰もが知っている葛飾北斎。そんな葛飾北斎を、日本人なら誰もが知っている西岡德馬さんが演じ、日本人なら誰もが知っている宮本亞門さんが演出をするなんて、参加せずにはいられませんでした。今回、この作品に初めて参加させていただきますが、鳥居耀蔵という実在する人物の葛藤を、そして、自分の人生を全うしていく様を丁寧に表現できたら、と思います。とにかく楽しみです。劇場でお待ちしております。
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廣瀬 智紀 TOMOKI HIROSE
1987年2月14日生まれ、埼玉県出身。
ドラマ『私のホストちゃん〜しちにんのホスト〜』、舞台『弱虫ペダル』、『ダイヤのA THE LIVE』などで注目を集め、劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season月』、『映画刀剣乱舞』、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』、映画『身代わり忠臣蔵』など数々の作品に出演。 2025年、舞台『魔道祖師』邂逅編 ではダブル主演を務めた。
近年の出演舞台に『鬼滅の刃』シリーズ、東映ムビ×ステ『邪魚隊/ジャッコタイ』、タクフェス第12弾 『夕 -ゆう-』、『ライドカメンズ The STAGE』、「ミュージカル『憂国のモリアーティ』大英帝国の醜聞 Reprise」などがある。Opening Commet
この度、『新 画狂人北斎』-2025-に出演させていただきます廣瀬智紀です。このようなご縁をいただけたことを大変嬉しく、光栄に思います。演出の宮本亞門さん、主演の西岡德馬さんをはじめ、このカンパニーの皆さんと濃厚な演劇時間を過ごせること、今からとても楽しみです。私自身もひとりの「狂人」となれるよう、芝居に愚直に、まだ見ぬ自分との出逢いを楽しみに稽古に勤しんでまいりたいと思います。楽しみに待っていただけたら幸いです。よろしくお願いします!
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アイル・シオザキ iRE SHiOZAKi
1984年06月15日、アイルランド生まれ日本育ち。
高校生時代に『MEN'S NON-NO』などのファッション雑誌で活躍する。2006年にミュージカル「テニスの王子様」で俳優としてデビュー。以後100作品以上の舞台やアニメ・映画・など様々なジャンルに出演。TVアニメ「ナンバカ」NHK-Eテレ「ビットワールド」など。2023年にキッチンカーを営み、その経験から定期的に料理イベントを開催している。
2024年舞台「maschera」にて演出家として参加。
SHIN ENTERTAINMENT所属Opening Commet
時代を超えて愛される作品からは声が聞こえる「見ろ!」「聴け!」「届け!」と。筆に声に音に、舞に所作に剣筋に、時に叫び出したい切なさを、時に言い表せない歓喜を乗せ形に残す。そして今この時代に葛飾北斎たちの歩んだ時代の感情を表現するということに、僕は浪漫を感じずにはいられません。この作品から僕たちの声が聞こえ、何かが心に残る作品になるように心を燃やし、命懸けで海を渡るシーボルトのような強い気持ちで挑みます。
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瀬尾 タクヤ TAKUYA SEO
1984年生まれ、埼玉県出身。A型
大学在学中に演劇を始め、卒業後は脚本家・演出家の倉本聰氏に師事。
富良野GROUP公演『歸國』『マロース』『明日、悲別で』に出演。
その後は東京を拠点に、舞台を中心に活動。
これまでに『音楽劇 夜曲』『ハリトビ』『バクステ!!』『蝉灯す』『無垢ども』などの舞台に出演している。Opening Commet
「画狂人」——一見すると聞き流してしまいそうな言葉ですが、改めて読むとすごい言葉だと思います。画に“狂う”人。私も俳優を始めた頃、芝居に狂いたいと思っていた時期がありました。でも41になった今、その意味すら、少し曖昧です。 今回は、西村屋与八と高井鴻山という、北斎に対して立場も関わり方もまったく異なる二役を演じます。商人として北斎の作品を売ろうとする与八と、精神的な理解者である鴻山。正反対の存在を通して、“画狂人”・北斎という人物の複雑さに少しでも迫り、その生き様の一端を皆さまに届けられたらと思っています。
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花 音 KANON
1999年12月28日生まれ、ロサンゼルス(アメリカ合衆国)出身。
中学2年生までロサンゼルスで育ち、2013年に日本に移住。
TOKYO GIRLS AUDITON 2015モデル部門で準グランプリを獲得し、NYLONレギュラーモデルとして活動開始。その後、CX「めざましテレビ」イマドキガールやNHKラジオ「小学生の基礎英語」のメインパーソナリティ、KTVドラマ「MADDER その事件、ワタシが犯人です」に出演するなど、幅広く活動中。Opening Commet
りん役を演じることになりました、花音です。元々浮世絵に興味があり、大学でも浮世絵を専攻していました。今回、葛飾北斎の人生を表現した作品に関わることができて光栄です。素敵なキャストの皆様とご一緒できることが楽しみで、稽古が待ち遠しいです。皆様の熱量に負けぬよう、頑張ります。全国を回る公演ということで、各地の皆さんにこの作品を届けることができて嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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水谷 あつし ATSUSHI MIZUTANI
1965年7月26日生まれ、神奈川県横浜市出身。
18歳で東京キッドブラザース入団。若くして看板俳優として全国公演で活躍。在団中萩本欽一氏のバラエティ番組にレギュラー出演し人気を博す。退団後、TVドラマ、映画等にも進出。【TV】『武田信玄』『あぶない刑事』【映画】『誰も守ってくれない』『グッドモーニングショー』【舞台】『ブラッドブラザース』『アニー』『グッバイ、チャーリー』『bambino』『ダブルブッキング』『伊賀の花嫁』など多数。2枚目から3枚目まで、コメディセンス抜群のどんな役でもこなせる貴重な俳優として引っ張りだこである。Opening Commet
噂には聞いていたんですよ!宮本亞門さん演出版『画狂人北斎』が新しく生まれ変わると。西岡德馬さん演じる葛飾北斎VS鳥居耀蔵!!完全なる時代劇版になると!!初演から柳亭種彦を演じさせていただいていた私に出演のオファーが届いた時、新作を人事の様に感じていた私は固まりピリつきました。
わわわわわー!えらいこっちゃ。
きっとゼロからのスタートだと思います。脂ののりまくっている大先輩西岡德馬さん演じる北斎先生の胸を借り、がむしゃらに演じようと心に決めたのでした。そんな私も気づけば還暦。脂よのれー!!
SCHEDULE
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東京公演
2025年10月17日(金)〜22日(水)紀伊國屋ホール《9回公演》10月17日(金)19:0010月18日(土)13:00/18:0010月19日(日)13:00/18:0010月20日(月)19:0010月21日(火)14:00/19:0010月22日(水)13:0012,000円(税込/全席指定)※未就学児童不可主催 エヌオーフォー -
石川・金沢公演
2025年10月28日(火)〜29日(水)北國新聞赤羽ホール《3回公演》10月28日(火)18:3010月29日(水)13:30/18:308,800円(税込/全席指定)※未就学児童不可主催 北國芸術振興財団
エヌオーフォー共催 北國新聞社
石川県芸術文化協会 -
大阪公演
2025年10月31日(金)〜11月3日(月祝)サンケイホールブリーゼ《6回公演》10月31日(金)18:3011月1日(土)12:00/17:0011月2日(日)12:00/17:0011月3日(月祝)12:0011,000円(税込/全席指定)※未就学児童不可主催 エヌオーフォー 共催 サンケイホールブリーゼ -
大分公演
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熊本公演
2025年11月25日(火)市民会館シアーズホーム夢ホール
(熊本市民会館) 大ホール《1回公演》11月25日(火)18:3011,000円(税込/全席指定)※未就学児童不可主催 エヌオーフォー 共催 FUZIMURA -
京都公演
2025年11月27日(木)・28日(金)京都劇場《3回公演》11月27日(木)19:0011月28日(金)12:00/17:0011,000円(税込/全席指定)※未就学児童不可主催 エヌオーフォー 共催 SANGOU
着物ギャラリー&アトリエ 善 -
山口公演
2025年11月29(土)・30(日)下関市民会館 大ホール《2回公演》11月29(土)19:0011月30(日)12:0011,000円(税込/全席指定)※未就学児童不可主催 エヌオーフォー
STAFF
演出 宮本亞門 脚本 池谷雅生 音楽 福岡ユタカ 美術 長田佳代子 照明 佐藤 啓
阿部典夫音響 山本浩一
松山 岳演出助手 MOEKO 舞台監督 木村 篤 衣裳 前田文子 所作指導 西川扇与一 かつら 細野一郎 ヘアメイク 吉森香織 大道具 保坂史朗 宣伝美術 菊田参号
田中しおり写真撮影 園田昭彦 宣伝 雲林院康行
佐藤知子
山内早紀宣伝協力 吉田祥二
熊谷洋幸制作助手 月田悠貴
風山真一制作協力 北川仁志 制作 上原そら
坂口しずく企画 松堂今日太 プロデューサー 難波利幸 企画 WМ(宮本亞門事務所) 製作 エヌオーフォー
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Opening Commet
「足りねぇ足りねぇ、七十になっても、まだ足りねぇ、八十になって漸く、モノの中身が少しだけ見える様になったが、未だ足りねぇ、願わくは九十になったら、、、」
この葛飾北斎の言葉通り、未だ足りねぇもっと出来るぞと感じている
我が俳優人生とダブらせつつ、手ぐすね引いて稽古を待ってます。
再演とは言え、前回とはまた違った新解釈を含め、新しく共演者に好漢寺西拓人君を始め魅力溢れる俳優陣を迎え、この新作『新 画狂人北斎』-2025-を高揚感たっぷりの気持ちで挑みます!